さまよう刃
![]() | さまよう刃 (角川文庫) 角川グループパブリッシング 2008-05-24 by G-Tools |
東野圭吾の『さまよう刃』を読んだ。
最近、寺尾聰主演で映画化された原作本。
ネタバレすると悪いので詳しくは語れないが、考えさせられる作品だ。
何が正しいのか?
フィクションではあるが、実際にもこのような事件は存在する。
自分が当事者にならないと本当の痛みや苦しみはわからないだろうが…。
この小説ではスッキリとハッピーエンドとなったわけではない。
だいたいハッピーエンドなんか存在するわけがない。
あの事件が無ければ、たぶん幸せに暮らしていけた親子が、
180度、いやそれ以上に捻じ曲げられた人生に変わってしまう。
何も悪いことをした訳では無いのに。
この小説のその後を考えたとして、犯人が更正してくれれば良いが、疑問だ!
いったい何が正しいのか?
正解は存在するのか??? (+o+)
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コメント
「さまよう刃」は昨年読みました。
最初の方は結構リアルな描写でちょっと目を背けたく
なるような感覚を受け、物語が進むにつれて、「自分
がこの主人公だったらどうするだろうか?」と葛藤しな
がらあっという間に読み終わったことを覚えています。
子を持つ親としても、非常に考えさせられるテーマの
小説でした。映画ではこの小説の深いテーマがどこ
まで表現されているのかな?
投稿: バルサ | 2009年11月29日 (日) 09時36分
>バルサさん
私も同様の感想です。
映画では、さすがにマイルドな味付けになっていたらしいですね。
私も見てはいませんが…。
DVDになったら見たいと思います。
投稿: まーちん | 2009年12月 3日 (木) 01時09分